FMCアドカレ20211208

本記事はFMC Advent Calendar 2021 8日目の記事です。

 

昨日はふみさんの初心者のDR 1試技目でした。

 

明日はcracchoさんの週一FMCです。

 

 

自己紹介

大阪大学ルービックサークルROCK MEN所属のももりょーと申します。初めての方は初めまして, お久しぶりの方はお久しぶりです。先週12/1に22歳の誕生日を迎えました。

 

2019年にキューブを始めてから4回の大会出場経験があります。最後の大会出場は2019年の広島オープン2019です。早く以前のように大会ができるようになるとよいですね。

 

キューブといっても様々な種目があって, まずはいろいろやってみたいですよね。しかし,新しいことを1から学ぶのは大変なことです。

 

そこで当サークルの有名人, 全シュモクザメのまっしゅさんに, キューブを学ぶ際にいろいろなサイトがあって,どこを参照したらよいか分かりません。

 

どうしたらよいですか。

 

と尋ねたところ, キューブの図書館というサイトを教えていただきました。そして, キューブを持っていれば誰でも始めることができるFMCをやってみようと思ったのがFMCを始めたきっかけです。

 

そこで身に付けた知識やテクニックを備忘録的に書けたらよいなと思っています。長くなりましたが本題に入っていきましょう。結果を予想しながら読み進めていってください。

 

本題

Sc:R’ U’ F B U2 B2 L’ F2 R D2 F2 R F2 L F2 D’ L B’ F’ L D U’ B’ L2 R’ U’ F

(以下[Sc]とします。)

Sc‘:F’ U R L2 B U D’ L’ F B L’ D F2 L’ F2 R’ F2 D2 R’ F2 L B2 U2 B’ F’ U R

(以下[Sc]’とします。)

2×2×2 ①=F’ R’ F U’ B U’ B2 U

[Sc]の状態に対して, RやDで1×1×2というものを見つけましたがその後はうまく発展せず, 結局見つけることができた解としては, F’ R’ FでB面の青白エッジをくっつけ, U’で白橙エッジをくっつけつつ1×1×2ブロックを作ります。

 

BすることでU面に2×2×1が完成です。U’でブロックを逃がしつつB2をしてUで2×2×2ができます。ここまでF’ R’ F U’ B U’ B2 U//222(8手)です。

 

手数の目安として僕が参考しているサイトでは2×2×2ブロックは5-7手と書いてあるので, まずまずかなと思っています。

 

①=F’ R’ F U’ B U’ B2 Uとします。ここまでの手順を回したら下図のようになります。

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2×2×3 ②=R2 U’ R’ U R2

(ここまでの手順[Sc] F’ R’ F U’ B U’ B2 R2 U’ R’ U R2)

この後, いい手順が見つかりません。ぐぬぬぬnnn...NISSということでNISSをキメます。

 

NISSについて分からない人はこのサイトを見ましょう。使えるようになります。

 

①’ [Sc]’の手順を回します。回したらこんな感じになります。

 



後ろの青橙白の2×2×2ブロックはそのままでほかのところは[Sc]①を回した手順と少し違った世界が見えてきます。

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ここからR2 U’でR面に2×2×1ブロックができます。R’でブロックを逃がして, Uで崩したブロックを戻して, R2で2×2×3ブロックを作ることができました。

 

ここまでの手順を②=R2 U’ R’ U R2とします。ここまでの手順の目安は9-12手以内であるのに対して, 13手なので頑張っていきたいですね。

 

手順①’[Sc]’②を回すことでこんな感じになります。

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F2L-1 ③=D L’ F’ L D

D面に注目してあげると黄色センターにくっついている赤黄色エッジと緑と黄色の1×1×2ブロックがあります。

 

いったん2×2×1ブロックを作っていきます。

 

作った後のことは作った後に考えていきましょう。

 

D L’ F’ でくっつけてLで崩れているブロックを戻し, DすることでF2L-1ブロックを作っていきます。ここまでの手順を③=D L’ F’ L Dとします。

 

ここでPremoveを使っていきます。下の図の黒色で囲った2×2×3の擬似ブロックを†本物†のブロックに変えていきます。

 

白色で囲った2×2×1ブロックは完成状態においてD’された位置にあるべきです。従って, ここまでの全手順①’ [Sc]’ ② ③に対して操作前にD’を挿入してあげることで, あるべき位置に動いてくれています。

 

不思議ですよね, よく分かりませんが使えるテクニックは使っていきましょう。

 

線形代数で出てくる公式の証明はわからないけど使うことはできるみたいな状況です。それと一緒です。(違います。)つまりD’ ①’ [Sc]’ ② ③をやります。

 

(ここまでの手順D’ U’ B2 U B’ U F’ R F [Sc]’ R2 U’ R’ U R2 D L’ F’ L D)

 

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ELL ④+⑤+⑥=F2 L’ F L D’ L D L’ F’ L’ F L F’ L D2 L’ D’ L D’ L’ D’

F面に着目して, F面センターにくっついている緑白エッジのペアと, 赤緑の1×1×2のペアをくっつけての2×2×1ブロックを作っていきます。

 

EOがあっていないのでEOを揃えて, あわよくばくっつけていければいいな程度の思考です。

 

④=F2 L’ F L D’ L D L’ F’

 

(ここまでの手順D’ U’ B2 U B’ U F’ R F [Sc]’ R2 U’ R’ U R2 D L’ F’ L D F2 L’ F L D’ L D L’ F’)

 

 

 

ここでなんと, DNFです。言い訳はスクランブルが難しすぎて最初の2×2×2ブロックがうまく作れず, 30分かかりました。日頃やってなさ過ぎて出来なかったわけではないと自分に言い聞かせています。

 

ここからは頑張って揃えておまけ程度に手数を調べるかぁ, くらいのモチベで頑張りました。

 

 

 

次に⑤=L’ F L F’をしてD面エッジのEOを合わせました。

 

合わせるためにスレッジハンマーをしたところ黄色橙と黄色緑の隣接交換になっていたので(進研ゼミでやったところだ!!)anti-suneを回して隣接交換していきます。

 

⑥=L D2 L’ D’ L D’ L’ D’

ここまででスケルトンの完成です。

 

ここまでをまとめると, D’ ①’ [Sc]’ ② ③ ④ ⑤ ⑥です。

 

逆手順を考えて⑥’ ⑤’ ④’ ③’ ②’[Sc] ① D

 

[Sc]前の手順を清算して[Sc] ① D ⑥’ ⑤’ ④’ ③’ ②’

 

いうことで, スケルトンは以下の手順になりました。

 

F’ R’ F U’ B U’ B2 U D2 L D L’ D L D2 L’ F L’ F’ L F L D’ L’ D L’ F’ L F2 D’ L’ F L D’ R2 U’ R U R2//39手4CP

4CP

3CPとはなりませんでした。ここまでで39手かかっています。

 

ここから先はコミュテータを回して完成となるわけですが, このスケルトン内のどこにでもコミュテータ手順をかませてもいいわけで(セットアップがあるものは手数がその分かかるので採用しませんが)その中でも前後の手順の関係でキャンセルが起こるものをしらみつぶしにあたっていく作業に入ります。

 

僕はこの作業が一番嫌いです。

ケルトン手順が長すぎてインサートを考えるべき場所が多すぎることと, 3CPになかなかならないのでコミュテータを回す回数が増えているということと, FMCをやろうと思ってもここまでたどり着くことが少ないからです。

 

うだうだ言っていても上手くならないのでとにかくやっていきましょう。

下にスケルトンの画像を示します。

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残すところはこの4CPです。

 

ということで下の画像の付箋を付けているところ3点交換を考えます。

 

付箋に付けている番号は①→②→③→①の向きに交換するという目印をつけています。(解法を示すときの手順①などと被っていてすみません)

 

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(くそデカ写真)

 

①を②にインサートしてそのあとにinterchangeable(inter-相互にchange交換able可能)(慣習に倣ってインタァチェインジャボウと書きます。なんかかわいいよね)な②③を交換すると①→②→③→①の順番で交換できます。

 

という感じの目印で数字を割り当てています。

 

同様に②を③にインサート, ③①がインタァチェインジャボウなパターンと③を①にインサート, ①と②がインタァチェインジャボウなパターンはインサート→インターチェンジで対応可能なのですが, ①を③にインサート可能でかつ③が②とインタァチェインジャボウである場合は手順を逆にしてインターチェンジ→インサートの順で処理していくと①→②→③→①の交換が行われます。(ここまで早口)

 

勘が良い方はわかると思いますが, ③を②にインサート可能, ②と①がインタァチェインジャボウなパターンと②を①にインサート可能, ①と③がインタァチェインジャボウである場合を同様に処理できます。

(わかっている人には冗長すぎていて,分かっていない人にはわかりにくい説明になっていることは重々承知です。)

 

この位置関係で交換しようと思った理由は, ②に存在するCOを解消してかつCOが存在している位置に正しくコーナーパーツを入れてあげることで3CPに持ち込めるためです。

 

ケルトン手順の3手目と4手目にF’ R’ B’ R F R’ B Rの手順を入れると3手キャンセルがあったのでそこで満足して残りは調べていません。

 

残りの3CPの処理はスケルトン手順で言うところの21手目と22手目の間にF U’ B2 U F’U’ B2 Uをインサートして1手キャンセルで妥協しました。(甘え)

 

39手スケルトンに対しピュアコミュテータ(8手)を2回インサートして3手キャンセルと1手キャンセルを引いたので39+8×2-3-1=51

まぁ, DNFなんですけどね!ガハハ

ということで最終回答は

 

F’ R2 B’ R F R’ B R U’ B U’ B2 U D2 L D L’ D L D2 L’ F L’ F’ L F2 U’ B2 U F’ U’ B2 U L D’ L’ D L’ F’ L F2 D’ L’ F L D’ R2 U’ R U R2

 

になりました。

長くなりすぎたので解法説明っぽいものを付けて終わりにしたいと思います。

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F’ R’ F U’ B U’ B2 U//222

R2 U’ R’ U R2//223

D L’ F’ L D//F2L-1

(D’)//premove

F2 L’ F L D’ L D L’ F’//ELL

L’ F L F’//EO

L D2 L’ D’ L D’ L’ D’//EP

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skelton

F’ R’ F (*) U’ B U’ B2 U D2 L D L’ D L D2 L’ F L’ F’ L F (**) L D’ L’ D L’ F’ L F2 D’ L’ F L D’ R2 U’ R U R2

(*) = F’ R’ B’ R F R’ B R//3moves cancelled

(**) = F U’ B2 U F’ U’ B2 U//1move cancelled

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あとがき

すごく汚いソルブになったなぁと思っています。

 

1時間以内に解き終える日が来るのか心配です。

 

 

さて, 本記事「形から入るFMC」(僕の処女作ですね)はいかがだったでしょうか。

 

身に付けたテクニックを使って形だけでもFMCっぽくなったら良いなと思った限りです。

 

一朝一夕のものではないと思うので時間をかけてしっかり形になる日が来ればよいなと思っています。

 

余談になりますが, 高校生の同級生でスキーの国体選手に選ばれた人がいました。その子と会話をしていて,「スノーボードならやったことあるけど…」みたいな話をしていたところ「○○くん(ここ本名)はウェアとかボードとか買いそろえて形から入りそうw」と言われました。

 

実際そんなことはないのですが妙に癪に障った記憶があります。(反抗期だったのかな)

 

形から入るという言葉はマイナスなイメージの言葉ですが, 本記事では上級者の真似事でもいいので, できることからやってみようといったニュアンスを込めてこの題名にしました。

 

最後になりますが, 大会等で会う機会がありましたら是非声をかけてください。すごく喜びます。

 

次回, 大学受験に落ちた時のお話でお会いしましょう。

 

長々とお付き合いいただきありがとうございました。